今回の振り返り語彙
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まとめ
大学院ってどういうところか、ご存じない方も多いかと思いますので、少し紹介したいと思います。
ちなみに自分は博士課程後期まで大学院に在学していましたので、学部4年に加えて大学院に5年通っていました。
なんでそんなに長い時間大学に残ったかというと、特に理系分野はそうだと思いますが、学部4年ではまだまだ初歩、博士課程前期(修士課程)2年でようやく学問の入り口に立ったところまでで、その先が知りたいと思ったからです。
学問の進化のスピードが速く、いまや博士課程まで行ってもその分野を極めるのは容易ではありませんが、修士課程の時点で大学に6年も行っているのにまだまだ入り口というのはつらいものがありますよね。
博士課程後期は、もはや先生が何かを教えてくれるような世界ではなく、むしろ指導教官に自分の専門分野を教えるくらいになってきますので、自ら道を切り拓いていく必要がでてきます。
それはもう山岳ガイドがいない未知の山を登るようなもので、命がけの選択がいくつもあります。選択を間違えると、深みにはまって博士課程後期を2年延長しても博士号は取れない状況になります。それも割と高い確率でその沼にはまります。
修士2年が終わったとたんに、急にふきっさらしの冬山の山頂付近で、最後のアタックをする必要がある状況になる感覚ですね。
それはそれは厳しいですし、メンタルを痛める人も多数でます。でも博士号をとれてもとれなくても、非常に人間的に鍛えられる場であることは確かであり、時間をかけて学問に向き合った価値はあると実感できるケースは多いと思います。