今回の振り返り語彙
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まとめ
標準規格というのはあまりモノづくりビジネスに関わらない人では意識されないかと思いますが、無数に作られています。
USBとか、HDMIとか、電源のプラグもそうですね、こうしたものの標準規格が作られたことによって、どの会社の製品でも同じ電源のコンセントが使えたり、PCのUSBポートが使えたりするのはこの標準規格のおかげです。
この標準規格を作るのは大変で、規格化委員会をグローバルで立上げ、これに賛同する企業をなるべく多く集めます。ここで意見が割れてしまうと、例えばブルーレイ vs HD-DVDのような規格争いになります。昔はよくこれがありましたよね。
いまでもiPhone vs Androidのスマホ覇権争いは続いていますが、広く使える規格という意味では、世界的な目線ではAndroidが優勢でしょう。日米ではiPhoneが依然として人気ですけれどもね。
規格化会議では、世界各国色々な場所で集まって、ひたすら規格案をもちよって話し合いをします。合わせて裏で各社は周辺特許を固め合いつつ、将来の特許での殴り合いに備えます。
晴れて規格が制定されたときに、どれだけ有利なポジションに自社を置けるか、というのが規格化でのポイントです。そしてこれができるから大企業はつよい、とも言えますね。資金力がないとそもそも規格化会議に参加、主導することが難しく、参加できないと先手を打って特許を抑えることができません。
なかなかモノづくりの裏の闘いは熱いんですが、消費者目線ではあまり気にせず、よい世界標準規格がどんどんでてくるといいですよね。よい規格ができれば、それを土台に多くの面白い製品やサービスが出てきますからね。