今回の振り返り語彙
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まとめ
何かのイノベーションが起こるときというのは、非常にタイミングの良くブレイクスルーとなる技術革新などが必要になります。あるいは法改正などによる状況の変化というのもあり得ます。
非常にタイミングが良いというのがポイントで、技術革新が早すぎても遅すぎても、なかなか世の中を変えるイノベーションになりえないんですよね。
タイミングというのは、世の中のニーズであったり、ずっとたまっている課題意識であったりがしっかり認識されている状況です。
ではその状況を見て技術開発を行えばいいかというと、実際には何年もかかってしまうので、もう遅いということになります。課題が見えてからの着手では、大抵の場合、もう遅いんですよね。
そうなると、やり方は二通りで、未来の課題を予測するか、あるいは現在の課題に対して着手済みな技術をかき集めてくるということになります。
ベンチャー企業は前者、大企業は後者の戦略を主にとります。特に後者は未来を予期する必要がそれほどないので、技術の目利きさえ確かであれば確実性が高いですね。調達には巨額の資金が必要ですので大手しかできない選択ではありますが。
ではよく日本の大手企業は買収をうまくいかせない、海外の企業ではうまくやるところも多いとよく聞きますが原因はなんでしょうか。
自分の観測範囲で思うところは、日本企業の場合、買収した一企業、一技術を大切にするために結局うまくいかないケースが多いように思います。大切にしていると逆にうまくいかないのです。
なぜなら、イノベーションは技術の組み合わせによって、これらが掛け算として作用することで起こることが多いためです。
一方海外の大手は山ほどの数の企業を買収しています。打率からするとそれほどよい成績ではないでしょう。その企業の技術やビジネスを解体しそして融合させていきます。そのあたりは容赦なしです。
大切にしていて、逆にイノベーションにつながらず、そうなると買収効果なしということで失敗の烙印をおされる。なかなか皮肉ですが、構造的な問題を抱えていると感じます。