今回の振り返り語彙
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まとめ
組織間の連携ってどうしてこうも難しいのでしょうね、と日々思ってしまいます。
自分は技術系で様々な組織を経験してきました。大学の研究室から始まって、企業の様々な研究組織、そして国立の研究機関などです。そのどこであっても、ヨコヨコの連携は全然できていないのが実情でした。
これは技術に限ったことではないですが、特に技術分野は融合していくと面白いことが起こりやすい分野ですが、もうほとんど隣の組織でなにをやっているかは不明です。
それでもどの組織だって、掛け声だけはかけるんですよね。シナジーを生み出す、総合研究所としての総力を結集する。そうすれば何かができるはずだと。
実際には殆どできません。
なぜなのかというと、一つの原因は、シナジーを生み出すのは片手間ではできない大変なエネルギーが必要だということです。隣り合っただけで簡単に化学反応が起きる物質と起きない物質がありますが、技術やビジネスは起きそうで全然起きません。
なので、シナジーを本気でそれだけ取り組む部門が必要になります。しかしシナジーというと組み合わせですから、例えば8組織あると2つの組織の組み合わせは56通りとかになりますよね。そう簡単ではありません。うまく狙いを定める必要があります。
実際にはこのシナジーに必要なエネルギーを理解しておらず、隣り合わせただけでくっつくと勘違いしているトップ・マネジメントが、うまく実情を理解して組織を回せていないという状況です。
なかなかこれは本質的に難しいのですが、もしうまくいけば爆発的なイノベーションを起こせる可能性があります。本気で取り組んでいく必要があると思います。